公認心理師試験 第2回試験 問87 2019-087
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問87 Flynn効果について正しいものを一つ選べ
(1)中高年では見られない
(2)平均IQが徐々に低下する
(3)欧米ではみられない
(4)ウェクスラー式知能検査でのみ検出される
(5)結晶性知能より流動性知能のほうが、この効果がある
センターの答え (5)
解説 Flynn効果とは、時代を経るにしたがって、徐々に人々の知能の上昇がみられること。
(1)中高年では見られない→みられる
(2)平均IQが徐々に低下する→上昇する
(3)欧米ではみられない→みられる
(4)ウェクスラー式知能検査でのみ検出される→ウェクスラー式に限らない
(5)結晶性知能より流動性知能のほうが、この効果がある→正しい
補足 ジェームズ・フリンによって述べられたフリン効果についての設問です。ジェームズ・フリン自身は社会環境や教育環境の変化により人々の、特に類推・分類の能力が上昇したと考えているようです。他に、知能検査のようなクイズ的なものに慣れてきたためだろうという考えもあります。余談ですが、その現象(知能の上昇)はとっくにピークを過ぎていてすでに下降に転じている(負のフリン効果という)という意見もあります。