公認心理師試験 過去問捜査室

公認心理師試験過去問の独学勉強ノートです

公認心理師試験 第2回試験 問89 2019-089

 全問題のもくじはこちら ↓

公認心理師試験過去問 第2回試験 もくじ - rainymanday’s diary

問89 認知症の高齢者ヘの回想法について、正しいものを1つ選ベ。

(1)一行動の変容を目標とする。

(2)個人面接では実施Lない。

(3)昔の物品を手掛かりにする。

(4)一定の間隔をあけて繰り返す。

(5)認知に焦点を当てたアプローチである。

 

センターの答え(3)

解説

(1)一行動の変容を目標とする→いいえ、精神の安定を目標としています。自尊感情や対人関係を改善します。認知機能もある程度改善することがあります。

(2)個人面接では実施Lない。→いいえ、個人もグループもあります。

(3)昔の物品を手掛かりにする。→正しい

(4)一定の間隔をあけて繰り返す。→そのような決まりはありません。

(5)認知に焦点を当てたアプローチである。→過去の懐かしい思い出が焦点になります。

補足 回想法とは、アメリカの精神科医ロバート・バトラーにより始められた心理療法。主に高齢者が対象で、思い出を語る楽しいおしゃべりとその受容が基本的スタンスである。思い出にはADLに関する記憶が含まれているため 認知症改善にも効果がある。写真や記念の品を道具として使用することを推奨。ただし一定程度の会話機能が保持されていることが条件となる。