公認心理師試験 第2回試験 問94 2019-094
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問94 適性処遇交互作用の説明として、正しいものを1つ選ベ。
(1)学習者の適性は遺伝と環境の相互作用によって形成される。
(2)学習成果は教授法などの学習条件よりも学習者の適性によって規定さ
れる。
(3)教授法などの学習条件と学習者の適性の組合せによって学習成果が異
なる。
(4)困難な学習課題であるほど、学習成果は教授法などの学習条件よりも
学習者の適性によって規定される。
(5)容易な学習課題であるほど、学習成果は教授法などの学習条件よりも
学習者の適性によって規定される。
センターの答え(3)
解説
(1)学習者の適性は遺伝と環境の相互作用によって形成される→学習者の適性と指導者の指導法(処遇)には交互作用がある
(2)学習成果は教授法などの学習条件よりも学習者の適性によって規定さ
れる→両者の組み合わせによって規定される
(3)教授法などの学習条件と学習者の適性の組合せによって学習成果が異
なる→正しい
(4)困難な学習課題であるほど、学習成果は教授法などの学習条件よりも、学習者の適性によって規定される→課題の易・難ではなく、適性に合った処遇で教育しているかによる
(5)容易な学習課題であるほど、学習成果は教授法などの学習条件よりも、学習者の適性によって規定される→課題の易・難ではなく、適性に合った処遇で教育しているかによる
補足 クロンバック(GHQの教育コンサルタントとして来日したこともあるよ)によって提唱された適性処遇交互作用とは、適正(生徒側の内的な要素の違い)と処遇(先生側の教え方)には交互作用(それにより成績が違う)があるということです。それを突き詰めてうまいこと個別指導を組み込めば、生徒の一人ひとりが完全に教育目標を達成できるじゃんとなり、これがブルームの提唱した完全習得学習(マスタリーラーニング)になります。まあね。