公認心理師試験 第2回試験 問70 2019-070
問70(事例) 概要抜粋=28歳男性、1週間前に統合失調症と診断・抗精神病薬投与開始した。意識障害、高熱、四肢筋強剛、振戦あり。CTと髄液に異常なし。採血では白血球増加、炎症反応上昇、クレアチニンキナーゼ著明上昇。暗褐色尿。
(1)熱中症
(2)悪性症候群
(3)急性ジストニア
(4)セロトニン症候群
センターの答 (2)
解説 パッと見、医師国家試験か!というかんじでビックリです。答えは(2)の、抗精神病薬投与後に生じる命にかかわる副作用、悪性症候群です。筋肉が体内で溶けちゃって、その色が尿にも出ちゃっています(ミオグロビン尿という)。こりゃ大変!
感想 心理関係の教科書でそこまで(症状や身体所見まで)書いてあるものはあまりないと思われますので、難しい問題です。クレアチニンキナーゼも褐色尿も筋肉が溶けたために出現する成分です。こわっ!正解は(2)ですが、(1)(4)(5)も多少似たような症状ですし、(3)も抗精神病薬の副作用で有名なので、迷うと思います。今後は病院臨床についても、バンバン出題されるかもしれませんね。うーん、しんどいですね…
全問題のもくじはこちら ↓