公認心理師試験 第2回試験 問41 2019-041
問41 右利きの者が右中大脳動脈領域の脳梗塞を起こした場合に、通常はみられないものを1つ選ベ。
(1)失語症
(2)左片麻痺
(3)全般性注意障害
(4)左半身感覚障害
(5)左半側空間無視
センターの答え みられないものは(1)
解説(1)は、通常みられない。左片麻痺だけのひとに失語症はおこりにくい。ここでは、言語中枢(ブローカ、ウェルニッケとも)が左脳にあることを知っていることにより問題が解ける。なお、なぜかはわからないが、言語中枢は98%のひとで左脳にある。右利きと左利きの割合は9:1なので、左利きでも言語中枢は左脳にある人が多い。
以下の知識はなくても解けるけれど、念のため…
右中大脳動脈:右脳へ行くメインの血管
脳梗塞:脳の血管が詰まること
失語症:以前出来ていた読む・聞く・書く・話すなどができなくなること
左片麻痺:左半身がうごかないこと、右脳(右内包など)の障害で起こりやすい
全般性注意障害:注意の集中や持続がむずかしいこと、左右どちらでも起こる
左半身感覚障害:左半身の感覚が鈍い、右脳(右視床など)の障害で起こりやすい
左半側空間無視:ものごとの左半分をなぜか無視してしまう、右脳(右頭頂葉など)の障害で起こりやすい
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